『店長奮闘記』 ~お客様を選ぶなよー①~
今日も元気いっぱい営業中の日本料理『旬』。
お店の自動ドアが開き皆で一斉に「いらっしゃいませー!」と元気よく笑顔でお出迎え!ってとこまでは良かったのですが…。
みんなそそくさと入口付近から離れていく。
オイオイ!そんなに急に仕事があるフリをするなよ~。
そこまでして逃げるか!?外国のお客様から。
ひとり残された僕。
一応店長なのに嫌な仕事押し付けられるっていったい何?なんて思っても後の祭り。目の前にはニコニコ顔の外国のお客様が…。
どうしよう?
どうしよう!?
そういえば先輩は「絶対に日本語で通してれば大丈夫!下手に英語を使うから外国人も英語で通してくるんだ!」って言ってたよなぁ。よーし!いっちょやってみるか!
「お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
………。
予約帳にカタカナの名前なんてどこにもないんだから予約なわけないだろ!って自分で自分につっこみ、「何名様でしょうか?」と再び聞いてみる。
………。
少し間が空いてから外国のお客様が僕に話かける。「xyz xyz xyz フォー xyz xyz」
駄目だ通じてない…。
「フォー?」
ヤベー!ついつい聞き取れた英語単語を使ってしまい日本語で通す大作戦がすでに失敗に終わってしまったー!でもどうやら目の前にいる4人の来店で良いみたいだ。
\
\
\
\
まずは落ち着け!と自分に言い聞かせ、「ディスウェイ プリーズ」と席へ案内する。
うぅー。
どうやって料理の説明しよう?と案内しながら頭の中フル回転させていると・・・なっナント!その前に大きな壁が立ちはだかったのです。
「xyz xyz xyz xyz xyz xyz xyz xyz xyz」
外国のお客様がなにやら私に訴えているご様子。
思わず「えっ?」日本語で答える僕に外国のお客様は「コージーコーナー」と言うのです。ん?
「コージーコーナー?」と聞き返す僕に「コージーコーナー」とだけ返す外国のお客様。
うちにシュークリームは置いてないんだけどなぁ。????
「ディス イズ ジャパニーズ レストラン」と返す僕に彼らもわかってるよ!みたいな感じ。たまたま近くにコージーコーナーがあったので案内しようかと再び入口方向に行きかけたその時です。
外国人のお客様が指をさしながら・・・
この席いいですか?的なオーラでしゃべってるじゃないですか。
おっ!この角の隅っこの席に座りたいんだ!と安心した僕は「OK!OK!プリーズ!プリーズ!」なんてニコニコ連呼しちゃってみっともない店長に。
「失礼します。」とニコニコ冷や汗かきながらテーブルを離れる僕の顔は明らかに引きつっている。なんだか自分の店が自分の店じゃないアウェーな感じ。
このままトラブルが起きない事を祈るばかりです。
つづく。
※「コージーコーナー」
⇒アメリカの方がカドの席を指して使うようです。
(ニューヨーク&ロスでホテルマンをしていた私の接客英語の先生談)
/
/
/
店長奮闘記~登場人物紹介~
- 谷口店長(24歳)一応この物語の主人公で郷土料理「旬」の新米店長。猪突猛進で正しいことは正しいと突っ走るところあり。
武田料理長(42歳)
年齢もキャリアも店長よりダブルスコアで上のスーパーシェフ。
いつも店長を大人の目線で支えてくれる男の中の男。
池田キミ子さん(60歳)
店長が最も信頼を寄せ良き相談相手でもあるレジ(フロント)担当。
前職のお寿司屋チェーン店では店長で定年を迎え今はパート。
ケンちゃん(24歳)
店長とは同じ歳の調理スタッフ。お店ではみんなの
ムードメーカーとして調理場とホールの間を取り持つ優しい男。
佐藤くん(21歳)
専門学校を中退してフリーターへ。
とにかく真面目に精神誠意接客する優しい青年だが押しに弱い一面も。
。
。
。
。
。
。
「なび・パートナー」
☆飲食店サポート事業☆ ハンドシェイク 代表 谷口 将之さん
http://ameblo.jp/handshake2/







??コージーコーナー??










