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イワシの削り粉クッキー 清水区の水産加工店【静岡新聞】

静岡市清水区蒲原で水産加工物を製造、販売している水谷商店(水谷久美子代表)が、蒲原特産「イワシ削り節」の粉末を使った洋菓子「いーわしクッキー」を開発した。栄養価は高いものの、独特のにおいから商品への利用価値が低かったイワシの削り粉。同社は約1年かけて、イワシのうま味も生かしたまろやか風味の クッキーを作り上げた。水谷代表は「蒲原のイワシ削り節の良さを消費者に広めていきたい」と意気込んでいる。
同社が削り節で使うのは、玄界灘の荒波にもまれた九州の「カタクチイワシ」が中心。カルシウムをはじめ“栄養満点”の上質な素材なだけに、「削り粉もどうにか食材として有効利用できないか」と、昨年7月、地元洋菓子店とともにクッキーの試作を始めた。
「最初は食べるのもつらくなるほど臭かった」と打ち明ける水谷代表。そんな苦労も重ねた末、完成させたクッキーは無添加で、糖分は控えめ。クッキー1個に つき削り粉を約10%配合し、「程よい臭みを残した」。老若男女が楽しめるよう、柔らかな丸い一口サイズに焼き上げた。
大正時代からイワシ削り節作りが盛んだった蒲原地区。蒲原商工会によると、削り節専業の会社は今も10社ほどあるという。1匹のイワシから削り節が約6割、削り粉は約4割できる。
「静岡おでん」に欠かせない削り粉は、だし汁をはじめ、飼料や肥料にも使われている。地元ではなじみが深いが、婚礼品など縁起物として重宝されるカツオ節に対し、「イワシ=安い」という消費者のイメージが強く、ブランド化の壁になっていた。
クッキーは9月中めどに、県内外のデパートなどで50グラム300円で販売される予定。水谷代表は「『食べる削り節』をコンセプトとして、気軽に味わえる洋菓子に仕上がった」と出来栄えに満足している。
問い合わせは水谷商店[電054(385)3027]へ。


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