マンスリーコラム

30年繁盛し続ける街の中華料理店

店主の夫婦がしょっちゅう喧嘩している店がある

「ちょっと、アンタこっちのお客さん餃子2枚よ」
「そちっじゃねーよ!あっちのお客の分だ!こっちは今やってる!」

こんな感じ

たく、うるせーな!とか
ぶつくさ言いながら汗を流し中華鍋をせっせと振るオヤジ

年とると声がでかくなっていやだね〜!
そんな大声出さなくても聞こえるわよ!とか
こちらもぶつくさ言いながら洗い物をするオバちゃん

で、“お勘定!”の声がかかると
眉間の皺がなくなり
“はいよ〜”と、笑顔で応対をする

仲がいいんだか悪いんだかのこの夫婦
でも、僕の知る限り30年以上はこのコンビで
こうして店をやっている

古びた店だが
厨房はいつもピカピカ
ビールのグラスもきっちり冷えている

ひとり客には、待っている間さりげない世間話で声をかけ

店内に入るやいなや、店に置いてあるスポーツ新聞を手に取り
新聞を見ながら目線も合わさず
“ビールと餃子ね、後チャーハン”と
慣れた態度の常連客にはというと
ビールと餃子を平らげる頃、
絶妙なタイミングでチャーハンを出してくる

30年間常に喧嘩をしながら切り盛りし
常に満席の小さな店

なんだか、スゲーなこの店!と、
モヤシソバを啜りながらつくづく思うのであった

Smiler編集長 facebookより転載


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