ひらめ(^_^)vのカフェ大好き!
ひらめ(^_^)vの
カフェオーナーさんに会いたい!
第1回 カフェガレージ ドッグベリー(高円寺)
すっごい偶然なんですよ。聞いてもらえますか?
カフェ好きのアタシが、最近、発見して通ってたカフェが高円寺のカフェガレージ ドッグベリー。ここはランチもやってるし、食事がとっても美味しいの。アタシは、お酒がほとんど飲めないんです(飲むと胸が苦しくなっちゃうからなあ)。その点、ここは深夜まで、紅茶、中国茶のようなティーメニューが豊富なので、いくら通っても飽きません。お酒もいろんな種類があるので、グループで2次会みたいな時にも、便利だよ。お酒が飲める子も、飲めない子も、一緒に楽しめるから。
え! アタシって誰だって? そうそう、自己紹介しますね。ひらめ、です。もちろん、本名じゃないよ。顔相術が趣味だとかいう、知りあいの知りあいのオジサンに、初対面から「おお! ひらめじゃん」と言われちゃった。その後、そっち方面では、アタシはひらめってことになってるってわけ。でも、ひらめって、けっこう可愛いニックネームだと思いませんか? まあ、目と目の間が開いているっていう意味らしいんだけどさ。確かに、そういう傾向、ありますしねえ(^_^;)。
あっ! 偶然の話でしたよね。アタシは京都出身なんですが、京都の高校時代に、一緒にグループで遊んでもらってた先輩のYクンが、ある日、ドッグベリーの厨房から、ヌ〜ッと顔を出したんです。もう、びっくりで、キャーキャー騒いじゃいました。でもYクンは、ちっとも驚かないの。Yクンにとっては、こういう偶然って、めずらしくも何ともないんだって。勤めているこのカフェでも、町中でも、誰それに会いそうだなあと思うと、本当に会っちゃうんだとか。つまり、アタシもYクンに、引き寄せられたってこと? Yクンったら、陰陽師系!?
ともかく、そんな偶然から、カフェの連載第1回は、ドッグベリーに決定しました〜! Yクン情報によると、オーナーは女性だっていうしね。カフェ好き、将来はカフェ開業希望のアタシとしては、ぜひお会いして、こんな美味しい、しかもゆるい雰囲気のカフェを、どういうふうに作ったのかを、ぜひぜひ聞いてみたいんですよ。
うちは手作りの店。お客さんの生活の場所になりたい
で、取材の日に、またまたびっくり。お店に現れたオーナーの島千草さんは、どうしたってアタシと同い年くらいにしか見えません! それでいて、「お店の10周年記念で、初めてオリジナルのTシャツを作ったんですよ」なんて言うんです。つまり島さんって、10代でカフェを開業しちゃったワケですか〜!?
「いえいえ。もう全然(笑)、20代からですよ」
と微笑むたたずまいは、確かに、ちょっと大人。それにしても、めちゃくちゃ若く見えるなあ。聞けば、島さんはいまも、スタッフのシフトにも、週に何回かは、必ず入るんですって。
「最低でも、週に1〜2回は入らないと、気づかないこと、わからないことってあるんですよ。その時は、20代のフリしてね(笑)。でも逆に、ずっと毎日入っちゃうと、全然、ものが見えなくなっちゃう」
それって、わかります! アタシも、お店のバイトに入って、ホールをやらされたりすると、1日中アタフタするばっかりで、目の前のことしか見えなくなっちゃう。オーナーは、それじゃあダメですよね。
「店に出なくても、メニューの仕込とか、やることはたくさんあるんですけれども、ちょっとは町に出て、アンテナを張る余裕もないと。開店して最初のうちとかは、ほかの店に行くことはあまりなかったんですが、やっぱり行かないとダメだと思うようになりました。ひらめちゃんも、お店に行くの好きでしょう? 個人的に、楽しみで行くだけですけれども、これ素敵! とかやっぱり何かの発見がありますから」
いろんなものを発見して、料理に活かしたり、インテリアに活かしたりできますよね。お客の目線で、楽しむって大事なんだろうなあ。
「カフェっていうか、うちのような手作りの店は、お客さんの生活の場所の一部にならないとダメだと思うんです。生活の中の1時間なら1時間を、ここでゆっくり過ごしてもらう。それを、私がプロデュースするためには、いつも仕事ばっかりだと、何か、ずれてきちゃうんです」
う〜ん。やっぱりそうなのか。でも、いいなあ。理想だよねえ。そういう生活、したいなあ。
回転率が低いのを、むしろ理想にしてる(笑)
ちょっと話は戻るんですけど、この店を始めたきっかけって、どうだったんですか。例えば、場所が高円寺というのは?
「ああ、それはこれからお店を始めたい人には、参考にならないと思いますよ。たまたま出会いがあって紹介されたので。別に高円寺をどうとか、カフェを志したとかではなくて、たまたまの結果なんです。だって、開店した10年前は、いまみんなが思ってるカフェなんか存在しなかった。居抜きだから、喫茶店か飲み屋くらいしか選択肢がなかったですしね。だから最初は単なる飲み屋として始めたんです。ウィスキーのボトルキープとか、メインな頃でしたから(笑)」
と、何かとっても、うらやましい話の展開に。アタシも「たまたまの結果」で、オーナーになりたいよ〜! ともかく、当時は出版社に勤めていたという島さんは、昼は出版社、夜はカフェ(飲み屋?)という掛け持ち生活を4〜5年は続けたんだとか。その間に、スタッフを集め、インテリアやメニューを少しずつあつらえて、いまのような形ができあがってきたのだそうだ。
「テンポスバスターズさんにも行きましたよ。椅子とかテーブルとかも、当時は数少なかったリサイクルショップで見つけてきたり、生協のバザーで買ったりね。少し余裕ができたから、ここを変えようみたいな感じで、少しずつ変えてきた。本当に地味な手作りなので、昼間とか見ると、けっこう汚いところがあったりするんです」
でも落ち着けますよねえ。アタシは、このゆるい感じが大好き。だから毎回、毎回来たくなるというか。
「ああ、ゆるい、ですね。よく言われます(笑)。ゆるいって、うちのスタッフの中でもよく使ってる言葉。良いのか悪いのかわからないけれども、利益の話って、出てこないんですよ。出てくるのは、お客が、コーヒー1杯で帰っちゃった、なぜ? みたいな話。うちは売上とか回転率がどうのじゃなくて、お客さんには、できるだけ長くいて欲しい。回転率が低いのを、むしろ理想にしてる(笑)。すぐに帰ったお客さんがいると、何が気に入らなかったのか、話し合ったりするんです」
そうか、そうか。だから、トイレに行くところの壁には、自由に読めるコミックまで、置いてあるんですね。あれが置いてあると「ゆっくりしてOK」というサインになりますものね。
店内の音楽も手作りで
ところで、お店のホームページを見ると、以前は音楽CDも作っていたみたいですね? インディーズっていうんでしょうか。
「最初の頃は、ここ高円寺だし、という気持ちで、アコースティック系のライブをやってた時期もあるんです。スタッフにも、音楽をやってる人が多かったですから。そのライブから選んで、オムニバスみたいなCDも作って、売ったりしてました。でも、ライブをやってると、一般のお客さんが入れない時間帯ができるんです。で割合的に、ライブに来てくれるお客さんよりも、普通にここを飲食の場として来てくれるお客さんを、断ることが多くなってしまった。だから、流れ的に、ライブはだんだん縮小していって、いまは飲食店だけになっています」
その時に、良いと思ったことを、こだわりなく何でもやってみる。その後も、必要に応じて、見直す。それが島さんの言う「流れ」なんでしょうね。
「Yクンって、高校の時はどんな感じだったの?」
と今度は、島さんからの逆質問。そうだなあ。個性的っていうか。あんまり型にはまらない感じ。制服のズボンにTシャツとか来て、頭にタオル巻いてみたいな。
「じゃあ、いまと同じだ(笑)。あんまり窮屈な格好はできない感じですものね」
それと、絶対に怒らないのがいいんですよ。こっちが何を言っても、何をしても、「まあなあ。いいんちゃうかあ?」って感じで終わるから、アタシは気持ちが楽になる。グチも言いやすい。
「ゆるキャラなんだよね(笑)。下からも慕われそうな感じだし」
そのゆるキャラのYクンが、もう4年も働いてるのが、ドッグベリーなんですよね。たいしたもんだ。店内の音楽も、レゲエあり、アジアのエスニック調ありと、ゆるい感じにぴったり。この音楽も、スタッフの人が、その時のお客とか、混み具合とかを見ながら、CDを1枚1枚、かけかえていくんですって。音楽も、手作りなんですねえ。
スタッフが持ち寄りでメニューを開発
最後に、いよいよメニューのお話を。昼間のランチ、美味しいですよねえ。夜にも美味しそうなメニューがたくさん並んでいます。あれは誰が考えるんですか?
「みんなの持ち寄りなんです。それこそYクンとか、スタッフみんなで考えます。カレーに一番力を入れているんですが、この特製カレーというのが一番よく出ますね。ハーフもあるし」
ということで、まだ食べたことがなかった特製カレーを、いただきました。う〜ん、挽肉が程よくスポイシーで美味しい! ルーにはオクラと筍が入っていて、ドライカレーのようでドライカレーじゃない食感も面白い。ハーフドライと言うんだそうです。これ、クセになりそう。
アタシがいままで食べた中では、いち押しが和カルボです。パスタの替わりにうどんを使ったカルボナーラで、おダシの味とチーズ味が、意外によくマッチするんだなあ。ずっと気になっていたんですが、この食べる野菜スープって、どういうものですか?
「これはトマトベースの野菜スープの中に、半熟のゆで卵にベーコンを巻いて揚げたのが入ってる。スープには、ニンニク、キャベツ、セロリも入っていて元気が出ますよ。この前は、お母さんが、風邪をひいた子供に食べさせたいと、タッパーでお持ち帰りになりました。私も、風邪をひくと、これを食べにお店に来るんです」
ホントですか? お客さん目線だなあ。ということで、この食べる野菜スープも、いただきました。いやいや、体が温まりますねえ。飲み物では、自家製ジンジャーエールが新鮮! 自家製のジンジャーソースのフレッシュな味わいが、とっても嬉しい。お酒好き向けなら、ここにスピリッツを入れてもらえば、ますます美味しくなる、とか。焼酎のお湯割りジンジャーソースなんて飲み物も、できるんだそうです。
こんなふうにメニューのことをあれこれ聞きながら、一部を味わってみて、アタシが一番うらやましく思ったのは、スタッフが自主的にあれこれ工夫している雰囲気が伝わってくること。高円寺ならではのアジアンエスニックなテイストに、Yクンが京都風を加えるみたいな和気あいあいとした情景が、目に浮かぶようです。
「この店は、ある意味、共同体なんです。家族的で、マニュアルも何もないし、私は現場のスタッフにできるだけ任しちゃう。その上で文化祭的なノリで、自由に、これやってみよう、あれやってみようみたいな感じでずっとやってきました。スタッフが何かやりたいと言った時には、その理由だけは、はっきり聞きますけどね。だから、普通のアルバイトで、お金だけ稼ぎたいと思う人にはウザイ職場かも知れないけれども、自己実現の意識が高い人には、楽しい職場だと思う。スタッフの面接をする時は、そのへんの考え方を聞きますね」
規則とかマニュアルとかが苦手な、あのYクンが、ドッグベリーで長続きしているわけが、よ〜くわかりました。島さんって、一見して若々しくて可愛らしいけど、実は芯がとても強い、それでいて柔らかい心を持ったオーナーさんなんですよね。アタシも、これから島さんみたいになれるかなあ。自信ないけど、努力しますね。
ということで今回はお終い。読者の皆さん、次回もぜひ読んでくださいね! ひらめ、でしたm(_ _)m
■■■今回のカフェめし■■■
特製カレー&和カルボ
一番人気の特製カレーはオクラ、筍の入ったルーと挽肉、ご飯のハーモニーが絶妙で、クセになりそう。女の子はハーフサイズでも十分なボリュームです。うどんを使った和カルボは、朝のテレビ番組でも紹介されたという、意表をつく美味しさ。ぜひ体験してみて!
■■■ひらめプロフィール■■■
京都出身の女子、26歳。高卒後、演劇関係を志す。現在は派遣社員として事務の仕事をしながら、お金を貯め、将来のカフェ開業を夢見ている。調理師免許、取得済み。
■■■取材協力■■■
カフェガレージ ドッグベリー
東京都杉並区高円寺北3−24−6 2F
電話03−3337−1651
http://dubing.m78.com/dogberry/
営業11時30分〜早朝4時30分 無休














