なびパートナー・コラム

『店長奮闘記』 ~お客様を選ぶなよー3~

http://www.insyokunavi.com/contents/883.html 前回までのあらすじ

同じお客様なのに日本人か外国人かの違いだけで接客が出来ないでいる自分に気がついた僕。

「英語がしゃべれれば…」と頭の中で呟きながらパントリー(飲食店でお酒を作るところ)で「生4つ。お願いします。」と伝えお料理のオーダーをどうやってご案内しようか考えようとした


その時、衝撃的な映像が僕の目に飛び込んできた!なっナント!レジ担当の池田さんが外国のお客様と会話をしている。

えっ!


と一瞬目を疑ったと同時に「助かったー!池田さんは英語が話せるんだぁ~。」と一気に気分が軽くなった僕は意気揚揚と生ビール4つを持って外国人のお席に向かった。すると更に衝撃的な映像を目の当たりに。「サシミ!タイ!マグロ!キンキニツケ!」「おスシは無いの!でもテンプラならあるわよー!」と思いっきり日本語で力強くしゃべっている池田さん。


そう。


池田さんは英語が喋れるわけじゃなかったのです。ただ、動じることなく外国人のお客様におばちゃんパワーでご案内していただけだったのです。落胆している僕を見つけ、「店長。タイとマグロのお刺身とキンキの煮付けが食べたいんですって。」と自信満々に教えてくれた池田さん。


内心「絶対に違う。タイもマグロもわかってない筈。ましてやキンキの煮付けなんて外国人のお客様には想像も出来てない筈だぁ。」と正直言ってビビったが、その外国のお客様の姿が僕の目に入った時、僕の考えは変わった。



さっき僕が応対している時の雰囲気とはまるで違ってなんだか嬉しそうに和やかムードになっている。明らかに言葉は通じていないがどうみても楽しそう。接客者である池田さんも外国のお客様も。すると池田さんは僕に「わざわざ日本に来たんだから、日本料理が食べたいのよ。日本を実感させてあげれば良いのよ。」


僕はこの雰囲気に乗せられたせいもあると思うが、気がついたら一生懸命にオーダーを取ってた。ただ堂々と。英語は話せない。でも、彼らに「日本料理が素晴らしい!」と「日本の文化に触れてサイコーに楽しめた!」と言ってもらえるように、日本を代表して日本料理『旬』が日本を満喫させたい!そういう信念が僕の中にいつしか生まれていた。



つづく

店長奮闘記~登場人物紹介~

谷口店長(24歳)

一応この物語の主人公で郷土料理「旬」の新米店長。猪突猛進で正しいことは正しいと突っ走るところあり。


武田料理長(42歳)

年齢もキャリアも店長よりダブルスコアで上のスーパーシェフ。

いつも店長を大人の目線で支えてくれる男の中の男。


池田キミ子さん(60歳)

店長が最も信頼を寄せ良き相談相手でもあるレジ(フロント)担当。

前職のお寿司屋チェーン店では店長で定年を迎え今はパート。


ケンちゃん(24歳)

店長とは同じ歳の調理スタッフお店ではみんなの

ムードメーカーとして調理場とホールの間を取り持つ優しい男。


佐藤くん(21歳)

専門学校を中退してフリーターへ。

とにかく真面目に精神誠意接客する優しい青年だが押しに弱い一面も。

「なび・パートナー」

☆飲食店サポート事業☆ ハンドシェイク  代表 谷口 将之さん

http://ameblo.jp/handshake2/

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